ファクタリングとは?売掛債権を現金化できるまでの契約の流れ

ファクタリングは、資金調達の切り札ともいえるもので、資金繰りを改善させるために利用されるものです。
資金繰りが苦しくなる原因としては資金となる現金が少なくなることで発生します。ビジネスにはさまざまな種類がありますが、一般的には商品を購入して、その商品を販売するというプロセスを経て利益を得ます。商品を製造する側においても元となる素材を購入しなければなりませんし機械も必要になってきます。もちろん、人を雇えばそれらの人件費も支払わなければいけませんし、機械を動かすための電気代や水道代などの費用も発生してきます。このため事業を行うということは日々、資金が自社から流出している状態といえます。
一方で商品を売買するさいの決済の選択肢としては、その場で行う現金決済のほか約束手形や売掛金という後払いがあります。現金決済が出来れば、その場で決済されるため資金繰りが苦しくなるということはありませんが、実際のところ大量の商品を売買するとなると現金を持ち歩くことによるリスクが高くなりますし、その場での現金決済は手間も掛かります。このため約束手形や売掛といった後払いとするのが、ビジネスの世界では当たり前です。

しかし、この後払いというのは厄介なものであり現金を回収できるのが、月末であったり、30日後や180日後といったものであり、その間は売掛債権として資産としてカウントされますが手元には現金がない状態になります。月末払いであればまだそれほど資金繰りに影響を及ぼしませんが、月末をまたぐような売掛債権では、それだけ長い間、手元に現金を得られない状態が続きます。資金量に十分な余裕があれば問題はありませんが、資金量が厳しい場合や突発的な理由で資金量が激減した場合には資金繰りが苦しくなり、最終的には資金ショートを起こす可能性があります。

このようなことから売掛債権を現金化する仕組みがファクタリングです。約束手形などの場合には手形割引がありますが、こちらは手形を担保にお金を借りるという仕組みになります。銀行が行っている手形割引では低い手数料でお金を借りることも可能ですが、それ以外の業者では高い手数料がとられます。また手形割引はあくまでも手形を担保にお金を貸し付ける仕組みであり、その手形が不渡りとなった場合には、その弁済義務はお金を借りた側に求められるなどデメリットが多いものです。

一方でファクタリングは手形割引とは異なって、売掛債権そのもの買取ってしまうところが最大の特徴です。担保としての借り入れではないので、仮に売掛先が倒産しても、売却した側は弁済義務は発生しません。手数料分を差し引かれた買取になってしまうのがデメリットですが、買取ってもらえた時点で現金を得ることができるメリットがあります。
ファクタリングを検討すべき条件としては、手形割引を含めて銀行など金融機関からの融資を断られたり、また売掛先の支払いの期日は長いといった場合などがあります。

仕組みとしては売掛先の承諾が必要になりますが、売掛先が契約を結ぶことで、請求された金額をもとに業者から売買代金の支払いが行われます。流れとしては売掛金発生、売掛先にファクタリングの要請、売掛先が承諾、請求をもとに業者は売買代金の支払いが行われます。期日には売掛先が業者に代金を支払います。上手くいけば、最短で1週間程度で売掛債権を現金化することが可能になります。

ただデメリットとしては、手数料や掛け目が必要になります。これは業者や売掛先の信用力、また金額によって変わってくるものです。条件が最良のものであれば95%程度、つまり5%の手数料で現金化することができますが、条件が悪いものであれば75%程度、つまり25%の手数料が必要になるケースもあります。低い手数料で現金化できるとしても、実際のところ手形割引などと比べて割高な手数料といえ、それだけ手に入れられる現金が目減りすることになります。ただ買い取られた売掛債権に対する責任はなくなるので、将来のリスクをなくすことができるのが最大のメリットといえます。このため利用する場合には資金繰りが苦しい場合や急に現金が必要になった場合などに限定されてきます。

また形式としては債権譲渡であるため、売掛先の企業の承諾を得る必要があり、売掛先が拒否すれば利用することはできません。それに売掛債権においては、債権譲渡登記が必要なケースもあります。このため売掛債権の種類によっては、時間が掛かることもあるので注意が必要です。なお、ファクタリングの費用は、業者によって大きく異なり、またサービスの内容も変わってきます。例えば2社間取引に対応している業者であれば掛け目が少なめになり、スピーディーに対応してくれますし、また債権譲渡登記を行わないで現金化を行ってくれるところであれば、売掛先の企業に知られることなく現金を得ることが可能です。

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